成り立ち
1920 年代にドイツ人ジョセフ・ピラティスにより、第一次世界大戦中病人やけが人のリハビリとして体系化されたトレーニングです。
元々ベッドを改良した手作りマシンでリハビリをしたのがスタートですが、現在はマットの上でも簡単にできるエクササイズが生み出され、ハリウッド女優や有名人も取り入れている人気のエクササイズになっています。
どこの筋肉を鍛えるの
赤い部分が、姿勢を保持するために必要な体幹を支える筋肉(インナーマッスル)です。
横隔膜は呼吸をする事で動きます。正しい機能的な姿勢で呼吸をすると、横隔膜は最大限に動く事が出来ます。こうなると、横隔膜と接続している腹筋群が上手に収縮するので、運動のパフォーマンスが上がったり、呼吸をしているだけで代謝を促すことに繋がります。
また、体幹の底になる骨盤底筋も効率よく動くことになるため、女性特有の尿漏れを治したり予防したりも出来ます。
どんな運動?
ピラティスは、背骨の間を引き伸ばすように身体を伸びやかに使いながら身体を動かしていきます。特にピラティスのマシンを使う事でバネの負荷を与えたり、逆に動きやすいようにアシストとして使ったりもします。
チェアという椅子のような形をしたマシンに乗って、身体の側屈動作を行います。身体の片側は筋肉の収縮が起こり、反対側はストレッチがかかり肋骨が広がることで片側の呼吸を意図的に誘導したりします。
身体が機能的に使えるために、腿裏(ハムストリングス)の柔軟性はとても大切です。バネの負荷を使うので、自力では発揮できないような筋肉伸びを感じる事ができます。同時に姿勢を立てるための筋肉も一緒に鍛えていきます。
下腹部の深層にある筋肉は、姿勢を作るために必要なインナーマッスルです。下腹部を動員しながら、胸を広げてストレッチを掛けながら深い呼吸を促します。
ピラティスはマインドフルネス
ご自身の今の状態に気付きを持って集中して体を動かすことで、普段忙しく動いている脳の状態がリセットされ頭がすっきりします。
心(脳)と身体がつながっている事を感じながら、今自分はここにいる事を大切にできる。
まさにピラティスは動く瞑想なのです。